関節リウマチの薬物治療を行う上で注意が必要な感染症である帯状疱疹について、神戸大学大学院医学研究科 感染症センター 臨床ウイルス学 定岡知彦先生に2回にわたりご解説いただきます。帯状疱疹の発症は、加齢による細胞性免疫能の低下と密接に関連しますが、より若い年齢層であっても、帯状疱疹を発症することがあります。水痘や帯状疱疹のさらなるコントロールのためには、新たな弱毒生ワクチンの開発が求められています。

ondemand_video動画[6分]
演者
定岡 知彦 先生
神戸大学大学院医学研究科附属 感染症センター 臨床ウイルス学

目次

  • VZVのライフサイクル【0:27】
  • 水痘と弱毒生ワクチン【1:34】
  • 帯状疱疹ワクチン【2:17】
  • 水痘帯状疱疹ウイルスのワクチンコントロールの課題【3:31】
  • 初回免疫と細胞性免疫【4:32】
  • 再活性化できない新規弱毒生ワクチン【5:04】
帯状疱疹の発症

主に壮年期以降、水痘帯状疱疹ウイルスは潜伏感染から再活性化し、潜伏していた知覚神経節が支配する皮膚領域で、水疱性発疹や疼痛を伴う、帯状疱疹を発症します。

帯状疱疹の発症
水痘帯状疱疹ウイルスのワクチン開発の課題

再活性化できない新しい弱毒生ワクチンの開発のためには、潜伏感染獲得・維持および再活性化の分子機構の理解や、弱毒化機構の理解が必要となります。

水痘帯状疱疹ウイルスのワクチン開発の課題