関節リウマチにおけるShared decision making (SDM) の現状と課題
関節リウマチのTreat-to-Target戦略では、医師と患者さんが協働して意思決定する「Shared decision making (SDM) 」が重要であり、SDMでは患者さんとリウマチ医のコミュニケーションを通じた患者教育が、アドヒアランスの向上につながる可能性があります。
本動画では、さまざまなリコメンデーションにおけるSDMの位置づけ、わが国におけるSDMの現状と普及への課題について、慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科
教授 金子祐子先生にご解説いただきます。
- 演者
- 慶應義塾大学医学部
リウマチ・膠原病内科 教授
金子祐子先生
目次
- Introduction【00:00】
- Treat to Target (T2T)戦略、および関節リウマチ(RA)治療の欧州リウマチ学会(EULAR) リコメンデーションにおけるShared decision making (SDM) の位置づけ【01:10】
- SDMを実践する上で重要な患者教育に関する2015年EULARリコメンデーション【03:49】
- 日本のリウマチ医を対象としたT2T実践に関する調査結果【06:20】
- 「慢性炎症性関節炎の治療における看護師の役割」に関する2012年 EULARリコメンデーションに対する日本の医師と看護師のアンケート結果【07:36】
- まとめ【09:40】
EULARリコメンデーションにおけるSDM
SDMは、EULARリコメンデーション2010年版において基本原則Bに記載され、2013年版から現在に至るまで基本原則Aに記載されています。
EULARリコメンデーションにおけるSDMの説明文
EULARリコメンデーション2019年版ではSDMの重要性に言及されるとともに、患者教育の重要性が強調され、「患者教育は薬物治療に関するアドヒアランスを向上させる可能性がある」と記載されました。