進展する関節リウマチ治療「JAKファミリー3つのポイント」
JAKファミリーに関する3つのポイントについて、産業医科大学医学部分子標的治療内科学特別講座 特別教授 田中良哉先生にご解説いただきます。4種類のJAKは、生体内でそれぞれ異なる機能や役割を示し、サイトカイン・シグナル伝達において、各サイトカイン受容体は異なるJAKを使用するため、阻害されるJAKの種類によって影響が異なる可能性があります。試験管レベルでは、JAK阻害剤は薬剤ごとにJAKに対する選択性が異なることが示されています。
- 演者
- 田中 良哉 先生
産業医科大学医学部分子標的治療内科学特別講座 特別教授
目次
- JAK-STAT経路【0:11】
- 関節リウマチに関連するサイトカインとJAK-STAT経路【1:34】
- 各JAKの機能と役割【2:31】
- JAK阻害剤選択時のポイント【4:28】
炎症性サイトカインは、異なる組み合わせのJAKを活性化
JAKファミリーにはJAK1、JAK2、JAK3、TYK2の4種類があり、各サイトカイン受容体にはそれぞれ異なる組み合わせのJAKが結合し活性化します。

JAK-STAT経路による炎症性サイトカインのシグナル伝達と免疫機能
4種類のJAKの機能は異なり、各サイトカイン受容体は、異なるJAKを利用しているため、阻害されるJAKの種類によって影響が異なる可能性があります。
