4種類のJAKを活性化させるサイトカインの種類は?
50種類以上のサイトカインのシグナル伝達はJAK-STAT経路を介して行われます。4種類のJAKは独自のサイトカイン・プロファイルを有し、それぞれ異なるサイトカインのシグナル伝達に関与しています。そのため、JAKを阻害することによってサイトカインのシグナル伝達を阻害するJAK阻害薬が関節リウマチの治療に用いられるようになりました。
今回は、各JAKのサイトカイン・プロファイルを中心に、東京大学大学院医学系研究科外科学専攻 感覚・運動機能医学講座 整形外科学 教授 田中 栄先生にご解説いただきます。
今回は、各JAKのサイトカイン・プロファイルを中心に、東京大学大学院医学系研究科外科学専攻 感覚・運動機能医学講座 整形外科学 教授 田中 栄先生にご解説いただきます。
ondemand_video動画[5分55秒]
- 演者
- 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻
感覚運動機能医学講座 整形外科学 教授
田中 栄 先生
目次
- 4種類のJAKを活性化させるサイトカインの種類は?【0:00】
- サイトカインはどのように分類される? 【1:07】
- JAK1の役割は?【2:17】
- JAK2の役割は?【2:58】
- JAK3の役割は?【3:42】
- TYK2の役割は?【4:22】
- まとめ【5:06】
サイトカインのファミリー
50種類以上のサイトカインが、JAK-STAT経路を介してシグナルを伝えることがわかっています。サイトカインはI型サイトカイン、II型サイトカインに分類され、さらにより細かなファミリーに分類されます。

広範なサイトカイン・プロファイルを有するJAK1
JAK1は、他のすべてのJAKとペアを形成することができるため、広範なサイトカイン・プロファイルを有します。