管理及び治療戦略

患者のアウトカムを改善するためのRA管理の最適化について学習します。


RA管理のためのガイドラインに沿った治療​

RA患者の治療目標は臨床的寛解であり、低疾患活動性は次善の選択肢になります1。疾患修飾療法は、治療目標が事前に指定された期間内に達成できなかった場合、迅速に治療を調整するtreat-to-target(目標達成に向けた治療)アプローチで実施すべきです。

早ければ早いほど良い​

RAでは早期介入が重要です。
研究では、DMARD(疾患修飾性抗リウマチ薬)の早期介入により、短期的及び長期的な関節の構造的損傷を軽減することが示されています2
また、目標の早期達成も極めて重要です。

RAの併存疾患​

RA患者にとって併存疾患は重大な問題であり、複数の併存疾患を有する傾向はRAを有さない患者と比較して最大2倍も高くなるとの報告があります3
RA患者に影響を与える併存疾患には、心血管疾患、感染症、骨粗鬆症、うつ病などがあります4,5
患者と医師とが共同で治療法を決定する際には、最善のケアを達成するために、ガイドラインのみならず、
疾患活動性や併存疾患などの患者情報も取り入れるべきです1

Teaching Materials

RAにおける管理及び治療戦略
(Slide deck)

References:
1. Smolen JS, Landewé RBM, Bijlsma JWJ, et al. Ann Rheum Dis. 2020;79(6):685-699. 2. Finckh A, Liang MH, van Herckenrode CM, et al. Arthritis Rheum. 2006;55(6):864-872.
3. An J, Nyarko E, Hamad MA. Clin Rheumatol. 2019;38(10):2717-2726. 4. Baillet A, Gossec L, de Wit M, et al. Ann Rheum Dis. 2016;75(6):965-973.
5. Nikiphorou E, de Lusignan S, Mallen C, et al. Rheumatology (Oxford). 2020;59(6):1296-1305.