関節リウマチ(RA)の重要な問題である関節破壊は、発症早期から進行し、身体機能障害が生じます。
一方で、現在では治療の進歩に伴い、疾患活動性コントロールに基づく関節破壊進行抑制が現実的となっています。
本動画では、関節リウマチ患者における急速な関節破壊進行の予測因子と治療アルゴリズム、臨床的寛解達成と関節破壊抑制データを含むジセレカの臨床試験データについて、産業医科大学医学部 第一内科学講座 教授 田中 良哉 先生にご解説いただいております。

田中先生
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こちらは、1年で急速に関節破壊が進行するRRP(rapid radiographic progression)のリスク因子予測マトリックス(海外データ)です3)。DMARD未使用の活動性早期関節リウマチ患者を対象に、ベースライン時の腫脹関節数(SJC)、CRP値、及び単純X線撮影による骨びらんなどの患者プロファイルを用いて、ベースライン特性からRRPの確率を予測しました。
このマトリックスで示されたような、急速な関節破壊進行のリスクが高い患者さんにおいては、早期から適切な治療を行う必要があります。

3)Vanier A, et al. Rheumatology(Oxford)59:1842-1852,2020(Fig. 2)を基に作成

1年で急速な関節破壊が発現するリスク因子の予測マトリックス
ondemand_video動画[27分57秒]
演者
産業医科大学医学部
第一内科学講座 教授
田中 良哉 先生

目次

  • 関節リウマチ(RA)の重要な問題【00:00】
  • 1年で急速な関節破壊が発現するリスク因子の予測マトリックス(海外データ)【00:57】
  • Difficult-to-treat RA(D2T-RA)の定義(EULAR)【01:50】
  • 関節リウマチ診療ガイドライン2024改訂 薬物治療アルゴリズム【02:12】
  • EULAR関節リウマチ治療リコメンデーション2022年改訂版に基づくアルゴリズム【02:44】
  • 早期関節リウマチの予後不良因子【02:57】
  • FINCH1試験:試験概要【04:20】
  • FINCH1試験:患者背景【05:57】
  • FINCH1試験:投与12週時のACR20改善率(主要評価項目〔検証的評価項目〕)【06:08】
  • FINCH1試験:ACR20/50/70改善率の推移(副次評価項目)【07:14】
  • FINCH1試験:投与24週時のmTSSのベースラインからの変化量(主要評価項目〔検証的評価項目〕)【07:37】
  • FINCH1試験:投与52週時のmTSSのベースラインからの変化量(副次評価項目)【08:28】
  • FINCH1試験:投与24週時、投与52週時の臨床的寛解の各指標の達成率(副次評価項目、追加された評価項目)【09:00】
  • FINCH1試験:投与52週時までの安全性【10:05】
  • FINCH3試験:試験概要【15:00】
  • FINCH3試験:患者背景【16:20】
  • FINCH3試験:投与24週時のACR20改善率(主要評価項目〔検証的評価項目〕)【16:30】
  • FINCH3試験:ACR20/50/70改善率の推移(副次評価項目)【17:20】
  • FINCH3試験:投与24週時のmTSSのベースラインからの変化量(主要評価項目〔検証的評価項目〕)【17:45】
  • FINCH3試験:投与52週時のmTSSのベースラインからの変化量(副次評価項目)【18:37】
  • FINCH3試験:予後不良因子を有する患者における投与24週時のmTSSのベースラインからの変化量【19:10】
  • FINCH3試験:予後不良因子を有する患者における投与52週時のmTSSのベースラインからの変化量【20:44】
  • FINCH3試験:全体集団及び予後不良因子を有する患者における投与12週時、投与24週時、投与52週時のDAS28(CRP)<2.6達成率(副次評価項目:探索的サブグループ解析)【21:40】
  • FINCH3試験:全体集団及び予後不良因子を有する患者における投与12週時、投与24週時、投与52週時のCDAI≦2.8達成率(追加された評価項目:探索的サブグループ解析)【22:10】
  • FINCH3試験:全体集団及び予後不良因子を有する患者における投与12週時、投与24週時、投与52週時のBoolean基準による寛解達成率(追加された評価項目:探索的サブグループ解析)【22:40】
  • FINCH3試験:投与52週時までの安全性【23:08】