T2T達成に向けたSDMの役割
-治療ゴールの共有から目指す、関節破壊進行の抑制-
※先生のご所属は動画作成当時のご所属にて掲載しております。
RA治療では、将来の関節破壊を防ぐためにT2Tに基づいて寛解を目指します。そのためには、医師と患者さんで治療の目標と戦略を共有することが推奨されています1)。本動画では、関節リウマチ(RA)における「治療ゴールの共有から目指す関節破壊の抑制」というテーマのもと、T2Tを達成するためのシェアードディシジョンメイキング(SDM)の役割について、慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 教授 金子 祐子先生にご解説いただいております。
1) Smolen JS, et al. Ann Rheum Dis. 75(1):3-15, 2016
ご覧の研究では、大規模観察研究のRAデータベースからMTXを開始した646例を抽出し、PGAとEGAを規定する構成因子とその寄与率について横断的に解析が行われました2)。結果は、患者さんは主に「疼痛」に基づいて症状を評価するのに対し、医師は「腫脹関節数(SJC)」を重視していることが分かりました2)。
本研究は、新規にRAと診断された患者さんを対象に、VASの差が10mm以上と定義されたPGAとEGAの不一致が及ぼす影響を検討しました3)。PGA優位の不一致群では38%の患者さんに急速な関節破壊の進行(TSS変化量/年>5)が認められ、PGAとEGA一致群(16%)よりも高率でした(38% vs. 16%、p=0.04、χ2検定) 3)。
2) Studenic P, et al. Arthritis Rheum 64 : 2814-2823, 2012.
3) Kaneko Y, et al. J Rheumatol. 41(6):1061-1066, 2014.
- 演者
- 慶應義塾大学医学部 リウマチ・膠原病内科 教授
金子 祐子 先生
目次
- RAにおける治療ゴール共有の重要性【00:43】
- 日本リウマチ友の会 2020年 リウマチ白書 リウマチ患者の実態〈総合編〉治療に一番期待すること/関節以外の症状【01:24】
- PGA:Patient Global Assessment(患者による全般的評価)【01:57】
- 総合的疾患活動性指標【02:07】
- 患者による全般的評価(PGA)および医師による全般的評価(EGA)を規定する構成因子(海外データ)【02:34】
- PGAとEGAの一致・不一致が及ぼす臨床経過および1年後の関節破壊進行への影響【03:05】
- MTXで効果不十分な関節リウマチ患者における国際共同第Ⅲ相試験(FINCH1試験)【04:13】


